hegumomの日記

30代共働き主婦が妊娠・出産・育児のことを綴っています。

妊婦健診(16w0d)

分娩予約を入れている産院へ妊婦健診へ(3回目)。

もう通院する必要は無かったけど、心拍があるかどうか確認したかった。

初回の検診時と同じ女医さんでNIPTを受けることを話していたので、結果が13トリソミー陽性だったこと・これから羊水検査を受けること等を話した。

腹部エコーをしてもらいながら診てもらうと、

・赤ちゃんの大きさは1週分遅れている

・心拍のスピードは普通

・心臓や臓器の形態が小さいのでまだ異常があるか分からない

とのこと。

羊水検査の結果が分かったら教えてほしいといわれる。

帰り際に質問した。

①前回(12w0d)検診時は院長に診てもらったが、その時にNT測ってなかったのか?

→見ているが分からなかったようだ。その時の赤ちゃんの体勢や向きで分からない時がある。

②子宮の両側辺りが引きつったように痛い時があるが大丈夫か?

→過去の帝王切開や卵管摘出時の傷に、大きくなった子宮が影響して痛いのでは。エコーで出血している様子は無い。

 

①の回答については少し不信感がある。13w6dで9ミリあったのだから、12w0dでその片鱗は少しでも気付けたのでは?院長の診断をかばっているように聞こえた。

②の回答についても??って感じ。切開した後の傷が体内側に痛みを起こす要因になる?

  ↑

後から振り返ってみて、この病院では異常があった時の診断が出来なそうなので今後お世話にならない事に決めた。

NIPT結果を聞くため病院へ(13w6d)

一昨日の宣告からずっとショックと不安な気持ちが続いていた。

結果陽性って言われたけど、検体が間違ってた可能性あるんじゃ?

私にはなんにも気になる症状は無いし、間違ってましたって言われないかな。

忙しければ来院は次週でも構わないと言われたけど最短で来院出来てよかったと思った。こんな気持ちをずっと引きずって何日も過ごすなんて無理だ。

30分ほど待ち、診察室へ呼ばれるとNIPTを受検した日に面談した女医さんだった。

初めからの経緯を知っている医師で安心した。とても落ち着いた優しい話し方をする人だった。

 

私達の目の前に検査結果の書類が置いてあり、紛れもなく13トリソミー陽性だった。

そして性別も書いてあり、女の子だと分かった。

どこかで覚悟していた自分がいて、冷静にその結果を受け止めた。

そして夫と説明を聞いた後、腹部エコーで確認することに。

医師は赤ちゃんのいろんな部位の大きさを測り、途中カラー画像に変えていろんな部位の血流もみていた。ベッドに寝た私の頭上にも医師がみているのと同じディスプレイがあったので一緒に見ていた。作業に集中してもらってちゃんと見てもらった方がいいと思いしばらく黙っていた。
エコーが終わりになった頃、自分でネットで調べた情報で、首の後ろのむくみが1つポイントとしてあったなと思い、「首の後ろのむくみってどのくらいですか?」と尋ねた。

医師「9ミリ位ありますね。ここが背骨、この後ろの黒く見えるところがむくみの範囲です」と教えてくれた。健常児は同週で2ミリ以下だそう。

え、9ミリ?って結構な数値じゃない?

 

エコーの結果分かったこと

・NT(首の後ろのむくみ)…9ミリ

・頭の大きさ…少し小さめ

・へその緒の血流は2本あり、これは問題無し

・あとの形態的な特徴はまだこの週数ではわからない

 

エコーが終わり、医師から今後のスケジュールの確認の話になった時、自分でもびっくりするほど冷静にこう切り出した。

「今の段階では早い話になるかもしれませんが、羊水検査を受けて陽性が確定した場合は、中絶を考えています。NIPTを受ける時に、そう決めていたので」と。

 

もう出産までたどりつけないなら、この妊娠を早く諦めたいと思った。時間がもったいないと思っていた。「これがダメなら次」って、自分の赤ちゃんなのにまるでモノみたいに。ひどい残酷で冷淡な母親だと自分でも思った。
(私には時間が残されていない、だから体外を選んだんだし、早く、早くしないと。こんなところで時間とってる暇は無いのに…!)
気持ちばかり焦っていた。

 

羊水検査は15週からできるが、この病院では16週後半で検査をすることをすすめているといわれ、検査日は2月下旬に決定した。結果は2~3週間後に分かるのでおそらく3月半ば。
もし結果が陽性だった場合は、その1週間後に入院することになるので中絶の処置は3月下旬頃になるでしょうという話だった。

その後看護師から羊水検査当日の流れを聞き、念のため中絶費用のお話も少し聞いた。

 

診察室を出たあと夫と話した。
「首のむくみが9ミリもあるなんてもうほぼ異常があるの確定だと思う…」と。
私の方が夫より断然ネットで情報を集めて知っていたから、夫は「えー…」と殆ど言葉も出ない。
羊水検査を受けない限りはまだ確定じゃないけど、、気持ちがぐちゃぐちゃだった。
自分は今世界一不幸な女だと思っていた。

 

少し間を置いて、「女の子だったね」と私が言うと、え!そうなん?と夫は少し嬉しそうだった。夫婦で次は女の子が欲しいね、と言っていたから。

 

この日は夫が夜勤だったので、夕方保育園から息子を連れて帰り、寝る前に実母に電話をして今日までの事を話した。一番自分に近い人に話を聞いてもらいたかった。
妊娠したことは報告していたけど、それ以降は順調としか話していなかったので、母親もびっくりしていた。
母と話し始めて泣きながら、今まで我慢していた気持ちを全部吐き出した。

NIPTで陰性が出たらようやく感情をさらけだしてハッピーに過ごせると思っていたこと。

NIPTの結果出るまではずっと感情にフタをして喜び過ぎないようにしていたこと。

妊娠できて心臓動いているの確認したときめっちゃ嬉しくて安心したけどその気持ちを抑え込んでいたこと。素直に嬉しいって気持ちをちゃんと表現してこなくて、こんな母親でお腹の子に申し訳ないって思っていること。

 

母はうんうん、ってずっと聞いてくれて、最後に「あんたの体の方が大事だから、どんな結果になったとしても、赤ちゃんに対して責任を感じなくていいよ」と言ってくれた。
寄り添ってくれる言葉が嬉しかった。
電話中ずっと、息子が私の涙をティッシュで拭いてくれていた。

 

胎盤遺残

先週の産後検診で「胎盤が少し残っている」という診断だったが、主治医の説明と様子から深刻なものではないと受け止めていた。

が、その後帰ってから調べてみると「結構深刻な問題じゃん…」と分かり。。。

「大出血する可能性があるから激しい動きは禁止」と言われてはいたものの、子宮が痛むとか出血が多くなるということもなく(赤茶色の血が少量出続けている)、普段通りの生活ができているのであまり気にしていなかったんだけど、胎盤遺残で検索したら「最悪子宮全摘出」とかかいてある。。

ネット情報の体験談によると「1か月検診の時に遺残を指摘されてすぐ掻き出された」とか「子宮収縮の薬もらった」とか書いてあるけど私はどっちもなかった、、、もしかしてそれらをする事が出来ないくらいがっちりくっついている癒着胎盤なのでは?→最悪全摘!?
考え始めると不安になってきて、夫に相談して、もう一度病院へ確認するため電話することにした。

電話口に出たのは主治医ではなく看護師さんだったけど、「帰宅してから不安になって…」と泣きそうになりながら聞くと、

・癒着までの状態ではない

・経過観察でいいと判断するくらいの大きさだったということ

・もっと深刻な状況ならMRIとかで血流をもっと詳しく確認すると思う

と言われ、ひとまずほっとした。
お風呂は入っていいけど気になるようならシャワーでいいですよ、とも言われた。

残っている大きさとか詳しく聞いてなかったし、診察時ちゃんと聞いとけばよかった…。

次回の診察までに小さくなってるといいな・・・。

産後検診(1か月検診)

産後4週間たった日、検診に行ってきた。

産後2週目に入ってから時間の流れが早かった気がする。

何だか1つの区切りのように思えて、これまで通院・入院した時の色んな事を思い出し、朝から涙がぽろぽろ出た。

この病棟に来るのは娘を霊安室に迎えにきた時以来で、あの日は風が強くて桜の花びらが舞っていて綺麗だったな、とか少し切ない気持ちになりながら到着して受付を済ませた。

診察室に入ると、出産日以来の主治医とお話。

産後の体調の確認をした後、隣の内診室で子宮内をエコーでチェック。

エコーの時間はたぶん10分位で、子宮内をくまなく丁寧にみてくれていた。

途中、血液の流れがわかるカラー画像に切り替えたりしながら2か所ほどじっくり見ている箇所があった。大きさとかも測っていた。

診察室に移動してから言われた結果は、

「子宮の下の方に少し胎盤が残っている」と。

大きくはないので、積極的な処置(手術等)は必要ないと感じるが、今の段階では次のような処置を考えている、月経がくれば経血と一緒に流れて綺麗になる場合もある、と。

・このまま縮小していくか経過をみる
カテーテル治療(子宮壁から胎盤に繋がっている血管の根本を詰めて血流を止める)

 

今回は採血をして妊娠時に出るホルモンhcg値を調べ、エコーもあわせてみながら半年は経過をみていきたい、という診断だった。
今回の採血の結果とエコー検査をするため2週間後にまた来ることになった。

 

月経がきて流れ出てくれるのが一番いいけど、これまでほぼ無月経で注射か服薬しないと生理がこない身体だったので、ちゃんと月経があるか不安と伝えると、その点もふまえて無月経の治療をしていた頃の血液検査の結果を次回持参してくださいと言われた。月経がちゃんとくるようになれば今後自然妊娠で授かれるかもしれないので、このまま大学病院で治療できればいいなと思っていたので少し前向きな気持ちになれた。

 

今後の生活については、次のように指示があった。

・ストレッチはいいが、有酸素運動や筋トレはやらない事。胎盤が剥がれるきっかけになるかもしれずその場合出血が多くなるかもしれないから。
・次の妊娠は自然か体外問わず、子宮内が綺麗になることが前提なので治療の間は避妊をする事

 

ひとまず、体が劣化しないように出来ることから始めようと思う。

NIPTの結果

私はNIPTを受けようと決めた時、もし陽性で、羊水検査でトリソミーが確定したら、諦めようと決めていた。この気持ちは揺るがなかった。健常児でさえ育てるのが大変であること・そしていずれ親である私と夫が先に亡くなる可能性が高く、息子に負担を強いることは望んでいなかったからだ。

結果が出るまでの2週間は、少しだけドキドキしながら過ごしていた。
でも普通に仕事と家事育児をこなして今まで通り。

陰性の結果が出てはじめて、ようやく晴れて少しだけ自信を持って、安心して過ごせると思っていた。安心したかった。そのために受けた検査なんだから。

 

電話で結果を聞いた日(13w4d)

ランチを終えて仕事中、お腹も落ち着いてきた頃合いに、電話がかかってきた。

急いで更衣室へ入り、誰にも聞こえないように少し小声で電話に出た。

検査日とは違う遺伝カウンセラーからで、本人確認のために氏名と生年月日を伝える。

とても落ち着いた声の人だった。

「〇〇様で間違いないですね。結果ですが、21トリソミーと18トリソミーは陰性でした。ですが、13トリソミーの陽性判定が出ているので、近い日にちで来院することはできますか」と。

陽性?今陽性って言った?

周りの音が聞こえなくなり、急に心臓がばくばく鳴り始めた。

「あの、、えっと、もう一度、聞いていいですか?13?陽性って言われましたか?」

「13トリソミー陽性という結果が出ていて、13番目の染色体が通常より多いという判定です。ただ13トリソミーの場合、的中率が65%なので、羊水検査をしてみないと分からないので…。検査結果のお話と羊水検査の日を決めるために一度ご来院いただきたいのですが…」

これは現実?今私に起こっていることは現実?ずっと心臓がばくばくしている。

手が震えながら、急いでメモとペンを用意して、来院日や持ち物の確認をする。

来院予約は日程調整してから連絡すると伝えて電話を切り、すぐに夫に電話した。

いつもの呑気な感じで電話口に出た夫だったが、私の声と様子に只事じゃないと分かったらしく声色が変わった。
13トリソミーが陽性で、近いうちに病院に行かなければいけない、と伝えると「明後日病院に一緒に行ける」と言ってくれ、電話を切り、またすぐ病院に連絡を入れて明後日の来院予約を入れた。

電話を切った後、涙が込み上げてくる。

その検体って本当に私ので間違いない?誰かのと取り違えてんじゃないの?

だって妊娠わかってから今まで何の問題も指摘されてないし順調って言われてきたのに?

まさかの宣告で自分に起こったことが信じられず、でも仕事に戻らないと周りに怪しまれる、と思い、ぐっと涙をこらえて深呼吸して涙が収まるのを待って、自席に戻った。

でもどうしても信じられなくて信じたくなくて、でも、涙が込み上げてくる。
涙でパソコンの画面がにじむ。でも泣いたら周りに心配される、それは嫌だ、と思い吹っ切るように仕事に戻った。

仕事が終わり、とぼとぼ歩きながら帰宅道中、今日の事を考えた。妊娠がわかり、職場に報告を済ませた後から、徒歩通勤に変えた。チャリ通勤はお腹の子に良くないと思ったから。今度こそ無事に産まれてこれますように。お母さん気を付けてたんだよ。

信号が赤で、立ち止まっている時、涙で景色がにしむ。

なんで?なんで?またダメなの?なんでこんな事になるの?なんで神様は私にこんな意地悪をするの?

帰宅すると、夫が先に帰っていてリビングで仕事をしていた。

無言のままコートを脱いで手を洗って。リビング隣の寝室に置いてある、受検日に病院から渡された資料をもう一度確認しようと探していると、夫が隣にきて「的中率は低いんでしょ?」と聞いてきて、「65%らしいけどさぁ…」と言いながら一気に涙が溢れだした。泣きながら検査説明書を見つけもう一度読んだ。

この時私は勘違いをしていた。なぜか13トリソミー=ダウン症と思いっきり勘違いしていた。もし陽性反応が出るなら可能性が高いのはダウン症だと思っていたから。混乱していた。

夫と「13トリソミー陽性でも35%は陰性の可能性があるわけだから、他のトリソミーだった場合よりもまだ希望は持っていいのかも。羊水検査を受けて陰性っていう可能性はまだ残っている」と話した。

この時の私の年齢だと21トリソミーである確率が240人に1人、13トリソミーは1000人に1人。

前回子宮外妊娠をしていて、その時の確率100人のうちの1人に当たっているけど。。でもまた更に1000人に1人になることってある?

普通の確率で考えたらありえない。子宮外になった後13トリソミーの子を持つ確率1/100×1/1000で10万人に1人の割合になるってこと。
無いでしょ、無いよね。こんな試練ってある?

その日の夜はずっと、NIPTの検査を受けた方や13トリソミーの子を妊娠した方・出産した方の情報を検索しまくった。でもその中で13トリソミーの情報はすごく少なかった。

その中で、出産後にお子さんに13トリソミーと分かった方のブログを拝見した。
私よりずっと年齢の若い方だったと思う。出産後、その子の命が尽きる最期までを見届けた内容だった。辛くて、途中で記事を読むのをやめた。
もしかしたら自分もこんなふうなるのかな。でも私には産まれてきた子の最期を見届けるような覚悟は無い。そんなの辛すぎる。泣きながらこれからどうなっちゃうんだろうと思い、不安で仕方なかった。

 

NIPT(新型出生前診断)を受ける

受検施設を探す

夢クリを卒業してから、すぐにNIPTを実施しているところを探し始めた。

NIPTは出生前診断の検査方法の一種で10週から受けられる。他の検査方法と比べ精度が高く、早期に受検できること、また採血だけで済むので母体と胎児に及ぼすリスクがほぼ無い事がメリット。デメリットは費用が高いこと(20万前後が多い)。

NIPTを実施している施設は大きく分けて2つ。

日本産婦人科学会の認定を受けた「認定施設」と認定を受けていない「認定外施設」。

両者の違いはざっくり言うと、「遺伝カウンセリングの有無」と「検査項目の数」。

認定施設は受検前後のカウンセリングやアフターフォロー出来る環境が整っているが、検査できるのは3つの染色体だけ(21トリソミー、18トリソミー、13トリソミー)。

認定外施設はカウンセリングが無いところが多く、アフターフォローは無さそう。その代わり検査対象とする染色体が上記3つに加えて性染色体などもあり。

認定外施設で有名っぽいのが八重洲セムクリニックで、一時ここに決めかけた。が、万一陽性だった場合、判定を確定させるために羊水検査を受けなければならないのだが、ネットで見たクリニックの外観写真が雑居ビル・・・ワンフロアの一角で医療行為、衛生的に不安過ぎる…と思い直し、認定施設で通える範囲の大学病院で受検することを決めた。

私は卒業時既に9週だったので、万一陽性判定で最悪のケースになった場合、態勢が整っている環境で何事も早期に処置が進められることが、母体と残された妊活期間にとって良い選択だと考えた。

後々この決断が英断になろうとは思いもしなかった・・・。

 

大学病院でNIPTを受検

1月(11w4d)、かかりつけの産婦人科で紹介状を書いてもらい、夫婦で大学病院を訪れた。
受付を済ませて問診票を記入(4枚)。同時にNIPTについての説明書(A4)を1枚渡され読んでおくように言われる。夫にも読んで、と促す。夫にはこれまでにNIPTを受けること・どんな検査かを説明していたけど、自ら積極的に知識を吸収する姿勢はみられず、「妻にいわれたんで来ました」感が満載だった。

開始時刻になっても始まらず、結局40分ほど押してカウンセリングルームに通された。
この時入れ替わりに私たちと同年代と思われる夫婦が出てきて、「あの人達も私達と同じ境遇なのかな」と勝手に想像を膨らませる。

個室に入ると3名の女性がいて、着席してからそれぞれ遺伝カウンセラー、産科医、看護師、と自己紹介された。
まず産科医から現在の体調、これまでの妊娠出産歴などの確認があった後、カウンセラーから私と夫それぞれの血縁のある家族について聞かれた。
カウンセラーは家系図を描きながら、両親・兄弟・祖父母・甥姪と私達の息子の、成長発達具合・病歴・亡くなった人の年齢や死因などを細かくヒアリングして図に落としていった。

私は受け答えをしながら、アクリル板越しのカウンセラーの手元の家系図を見つめながら改めて、私達の近親者で生まれつき障害があった人はいないし、息子もいまのところ問題なく育っているし、この検査結果も大丈夫だろう、とぼんやり考えていた。ダウン症である21トリソミーは割合確率が高いけど、18トリソミー・13トリソミーはほぼ無いだろう、と。

その後は出生前診断についてかかれた資料を1つずつ丁寧に、今回受けるNIPTがどういう検査なのか説明を受けた。

説明をされている間、カウンセラーが都度「質問はありますか?」「なんでも聞いてください」というスタンスだったので、その場で疑問に思ったことはすぐに聞けた。夫もカウンセラーの説明が始まってからはちゃんと聞いており、質問もしていた。

今回調べられるのは3つのトリソミーだけで、この3つだけで染色体疾患の7割を占める。が、全体の胎児の先天性異常の原因としての割合でみると、およそ17%くらい(と言われた気がする…)。意外と低いパーセンテージだと思ったし、つまりこれだけでは分からない異常の方が断然多いということ。

最後に改めてNIPTを受けるか意思確認をされた。NIPTでなくとも、他のクアトロテストやコンバインド検査でもいいですよ、と。

私はNIPTを受けると伝えた。この時、夫が「羊水検査受けた方が一発で分かるからそっちの方がいいんじゃん?」と的外れな事を言ってきたので、「いやいや、今までの話ちゃんと聞いてた?!」っていう空気になった。。。
ただ私も「95%大丈夫(陰性)だと思うけど、一応念のため」と思って臨んでいたので、夫は尚更当事者意識薄かったと思う。

その後別フロアの採血室へ案内され、すぐに採血も済んだ。

 

この日初めて大学病院に訪れたのだけど、棟を建て替えたばかりのようですごく綺麗でスタッフさんの対応もしっかりしている印象を持った。
万一陽性だったとしても、ここなら安心して今後の事もお任せできると思った。私が受検した病院では羊水検査が必要になったとしても追加費用はかからないし(診察代はかかるけど)、遺伝カウンセラーから「陽性だった場合のケアや相談窓口もあります」と言ってもらったのも大きかった。

検査結果はコロナの影響で一次的に電話でお知らせするが、希望すれば対面でもOKとの事。陰性の場合、結果書面は紹介元の産婦人科を通して渡してくれるという事だった。

私は初めてNIPTを受けるのなら、認可施設をおすすめする。検査では20万前後の費用を出すわけなので、やはり個別カウンセリング・アフターフォロー・疑問があれば専門スタッフにすぐ繋がるという安心感はすごく大きいから。

私の場合、もしあの時気軽に認可外施設で受けていたとしたら、ショックと混乱した気持ちを抱えながら、受け入れてくれる病院を自分で探さなければいけなかっただろう。認可外では調べられる対象項目は多いけど、聞いたことのない「~症候群」とかたくさん出てきて不安になった。3つのトリソミーが陰性でもそのほかの症例で陽性が出たとしたら?不安になって結局認可施設である大学病院等のお世話にならなければいけないのでは?そう考えると、認可施設で受けるのがベターだと私は思う。

 

この日の結果は、2週間後にまず電話で教えてもらうことにした。
かかってくる時間帯は仕事中だったけど、陰性だろうからすぐに電話も切るし、と思っていた。

夢クリ受診から卒業まで

初受診~移植

8月に初めて夢クリを訪れ、夫婦でひととおりの検査を受けた(夫37歳、私36歳)。
検査結果は夫婦ともに特に問題は無く自然妊娠できるレベルと言われたものの、前回自然妊娠(クロミッド+タイミング法)で子宮外妊娠をしていて卵管に何か問題があるのかもしれない&自力で生理がこない身体の私にはちゃんとホルモンコントロールできるクリニックで治療したい&年齢を考慮すればお金はかかってでも早く授かるのが一番だと考え治療をすることにした。

 

10月に採卵した時、MⅡランク(最も成熟した状態)が2つ採れ、当日採精→顕微授精。
顕微授精になったのは、MIGLIS法という新しい精子選別法を選んだから。
従来の遠心分離で選別する方法と比べて、DNA損傷率が非常に低い精子が獲得できるのがメリットだが、デメリットとして回収率が低いので、この選別法を選択すると大体顕微授精になるそう(看護師さん曰く)。

採卵から8日後、卵の成長具合を確認すると1つは5日目に胚盤胞まで成長したので凍結(=娘)、もう1つは途中で成長が止まってしまい培養中止になったとの事だった。
この時、MⅡで採れたのにうまくいかないこともあるのか…と思った。

 

11月半ばに凍結胚を移植。
この日貰った移植後予定表で分娩予定日が8月初旬と分かり、夏に家族が1人増えるかもしれないんだ・・・と未来を想像し、どうかうまくいきますように、と祈る。と同時に、あまり期待しないように…という自制の気持ちもあった。

 

 

妊娠判明~卒業

11月(3w5d)の診察・・・着床確認
採血から診察室に呼ばれるまでの時間が長く、めちゃくちゃ緊張していた。
hcg値が伸びていて着床してますと言われた時、すごくほっとしたのを覚えている。


12月(5w1d)・・・胎嚢確認
子宮内に着床してて良かった…‼

 

同月(5w6d)・・・心拍確認
エコー時にいきなり「心拍確認できますね」と言われびっくり。こちら側のモニターで心拍の動きもちゃんと確認できたし胎嚢も大きくなっていて胎芽にリングがくっついているのも見えて、息子の時もこんな感じだったなぁと思い出し涙ぐむ。
でも手放しで「万歳‼嬉しい‼」という気持ちではなく、1つずつ目の前のハードルを慎重にクリアしていくという心境だった。
診察室で看護師さんが笑顔で「おめでとうございます」と言ってくれたけど、私は至って冷静で「ありがとうございます」と返した。普通はもっと喜ぶ場面なんだろうけど、心拍確認できてもまだ安心できない。まずは安定期に入るまでは。ぬか喜びしないように気持ちを落ち着けている自分がいる。無事に産まれるまではどんな状況になるかわからないので慎重になっている。お腹の子に、素直に喜べなくてごめん、と謝る。でも、順調にきてくれて本当に嬉しい。このまま何事もなく育ってくれれば、と思った。

同月(7w2d)・・・経過順調。
医師に母子手帳を貰ってもいいのかきくとOKと。

 

同月(8w0d)・・・経過順調。
黄体ホルモンもちゃんと出ているので流産の可能性も低いと。次回で診察最後なので分娩する病院どこにするか考えておいてね、と。

 

1月(9w0d)・・・卒業診察
診察の結果、赤ちゃんの大きさと心拍も安定しているとのこと。
(あとから見返すと、この時のエコーで赤ちゃんの大きさ21.2ミリ、心拍193bpm。心拍数は基準より少し多かった?でも許容範囲内だったのか?)
分娩予約をとった産婦人科宛てに紹介状をお願いした。特に問題なく診察も終わりになりそうだったので、NIPT(新型出生前診断)を実施している病院を紹介してもらえないか尋ねた。
私は高度不妊治療をすると決めた時、もし授かれたらNIPTを受けたいと考えていた。
30代後半でリスク因子は上がっているのは確実なので、受けた方がよいと思っていた。
夢クリではNIPTを実施していない。でも卒業していく妊婦さんがいるならそういったルートの用意とか情報とかはあるんじゃないかと思い尋ねたが「紹介はしていないので、今後かかりつけになる病院に相談を」というシンプルな回答だった。
医師にこれまでのお礼を伝え、看護師さんから「産まれたら提出お願いします」と出産報告書と卒業を祝うメッセージカードをいただいた。頭を下げてお礼を伝え、夢クリを卒業した。